『Endeavour/刑事モース』動画配信状況、放送予定
『刑事モース』日本放送でカットされたシーン込みネタバレエピソードガイド

Endeavourの主任警部時代を描く『主任警部モース』が2/2(金)よりAXNミステリーで再放送

コリン・デクスターが小説に描いた<主任警部>なモースのドラマ化作品『Inspector Morse/主任警部モース』(邦題は『モース警部』の場合もあり)が、2月2日(金)よりAXNミステリーで再放送されます。

『Endeavour/刑事モース』は、この『Inspector Morse/主任警部モース』の若かりし頃を描いた作品で、大元はコリン・デクスターによる小説シリーズです。その小説をジョン・ソウ主演でドラマ化したのが1987年より放送された『Inspector Morse/主任警部モース』(全33話)。

コリン・デクスターによる原作小説はこちら→モース主任警部シリーズ(アマゾン)

主任警部なモース

主任警部となったモースは、赤いジャガーに乗って相棒のルイスを振り回し、酒を食事代わりにワーグナーをガンガン鳴らし、事件で出会う女性達に必ず惹かれモテる、眼光鋭いロマンスグレー。

その推理力は若かりし『Endeavour/刑事モース』時代と変わりませんが、元々の『Inspector Morse/主任警部モース』では、事件解決まで毎回必ず何度か推理が空回りし、「こいつが絶対犯人!」と確信した人間に完璧なアリバイがあったりして、新米時代よりももっとハラハラさせられます(笑)

でも、事件が解決してめでたしめでたしではなく、毎回何か人間の不条理さややるせなさを残して終わるあたりが、シャーロック・ホームズのように痛快なスキっとした終わり方が多い作品とは違うところでしょうか。

主任警部なモースに繋がる(新米)刑事時代のEndeavour

主任警部なモースは、もちろん高所恐怖症で血が苦手。原作小説では少し足を引きずっている描写があります。『Endeavour/刑事モース』S1F4「Home/家族の肖像」が放送された時、「これが(原作小説)モースが足を引きずっている原因か!」とファンが狂喜していました。(そう、あの事件が)

また、老モースは医師や周囲にどれほど止められようと絶対に飲酒をやめず、捜査中も何かと理由をつけてはパブに行くのですが、そもそもEndeavourは母親がクエーカー教徒だったこともあってか、お酒には無縁な生活を送っていました。プリクエル(Pilot)の検死解剖立ち合いでぶっ倒れ、サーズデイ警部補に「グッといけ」とギネスを飲まされるまでは。

マクリーシュの「Pint?」なお誘いも「I don’t drink」と断っていたのに、DIサーズデイにお酒の味を教えられてからは、「禁酒の誓い」(S1F4の妹からのツッコミ)は遥か彼方へ消え去ったようです(笑)

このように、主任警部時代と新米時代が見事に繋がっているので『Inspector Morse/主任警部モース』を観ておくと、『Endeavour/刑事モース』で回収される伏線をさらに楽しめる仕組みになっています。

2/2より『Inspector Morse/主任警部モース』再放送

この『Inspector Morse/主任警部モース』が、2018年2月2日(金)より、AXNミステリーで再放送開始となりました。

独身貴族の刑事が、直感を頼りに大胆捜査で突き進む!オックスフォードを舞台にした英国王道ミステリー。

CWA(英国推理作家協会)ゴールドダガー賞受賞作家コリン・デクスター原作の本格ミステリー。 CWA会員による投票で“英国で最も好きな探偵”第1位に選ばれたことがあり、モースの人気はホームズやポワロを凌ぐとまで言われている。

原作者コリン・デクスターは、著名なクロスワードパズル作家でもあり、ドラマでも複雑なクロスワードのように、“かぎ”がいくつも仕掛けられている。それをすべて解かなければ事件は解決しない。 英国らしいオックスフォードを舞台に繰り広げられる事件の背景には、人間の性(さが)、業があり、人生の不条理さが描かれている。

AXNミステリー:主任警部モース

『Inspector Morse/主任警部モース』のモースは作中で死亡しており、彼を演じたジョン・ソウも2002年に亡くなりました。

『Endeavour/刑事モース』には、ジョン・ソウの実娘であるアビゲイル・ソウがOxford Mail編集長ドロシーとして出演。インタビューなどでは父、ジョン・ソウの話も時々出てきます。

HDリマスター全33話+特番収録の『主任警部モース』日本版DVD-BOX

しばらく英国版DVDしか出ていなかった『Inspector Morse/主任警部モース』は、昨年(2017年)に全話HDリマスターで日本版DVD-BOXが発売され、ドキュメンタリー「主任警部モース 魅力の謎に迫る」や「主任警部モース、永遠なれ」も収録。豪華フルカラー解説書も封入されています。

なかなかいいお値段がしますが、『Endeavour/刑事モース』を2倍楽しめることは間違いなしです。

白髪となり貫禄たっぷりな老モースと、生意気な若造時代のモース。両時代が映像化されているなんて、なんとも幸せで皆に愛されているシリーズなのか。

モース主任警部、原作小説シリーズ

コリン・デクスターによる原作小説は、早川書房から出版されています。初版が1988年と30年前なので、紙の本は既に版元には存在しない様子…

古本か、キンドルなど電子版書籍で読むしかないようです。

私も2012年に『Endeavour(Pilot)』が放送された後、原作小説を手に取りました。そして、ドラマを観て分かるように原作も大量の登場人物たちがひしめいているので、全部覚えきれずに読みながら「これ、誰だっけ?」と前に戻ることを繰り返すことに…

1冊読み終えるのに、相当な時間がかかりました…(汗)名前とそのキャラの背景、覚えきれない…

特に原作はモースのぶっ飛んだ推理がもはや妄想の域に入っていて、「いや、あの…もしもし?」ととにかく脳内ツッコミを止められず。科学捜査が発達した21世紀を無意識のうちに念頭に置いてしまうのが悪いのですが、とにかくとてもクセが強い小説でした。

時間泥棒万歳な方、まだ原作小説をご存じなければ、ぜひ1冊手に取ってみてください。割とイロイロ試されるかもしれません(苦笑)

コリン・デクスターによる原作小説はこちら→モース主任警部シリーズ(アマゾン)

※動画配信情報は、2022年5月19日時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイト、Huluサイト、Amazon Prime ビデオサイト、クランクイン!ビデオ サイト にてご確認ください。